落合さんよりコメント頂きました!
今週のお題「キャンプ」
キャンプと言えば、キャンプファイヤーですね。最近は、マシュマロを棒の先に刺して、キャンプファイヤーの火で炙って食べるというのが流行っているみたいです。おいしく食べるには火加減を上手くやらないといけないので、「こんがりきつね色」はわりと難しいワザだったりしますね。そんな中、来年を予測するもの難しいのに、2030年の世界地図を予測して考えていこうというすんごい本を紹介します。(笑)
【1.本書の紹介】
こちらは、2030年のゴールを見据えて、いろんな角度から将来の事を考えているSDGs本です。
落合さんが執筆しているので、もうそれだけで十分なような気がしますが、池上彰さんを始め、その道のプロをゲストに招き、知識を深堀しているところはとても、参考になります。
SDGsはすごくいい事を謳ってはいますが、実は十分ではない面もあります。
SDGsとは、元々何なのでしょうか?
私たち日本人は、どのように行動していけばいいのでしょうか?
【2.本書のポイント】
5つの破壊的テクノロジー
① AIなど機械学習関連技術領域
② 5G
③ 自律走行(自動運転)
④ 量子コンピューティング
⑤ ブロックチェーン
アメリカでは、アルコールや薬物への依存によって、ついに 白人の平均寿命が短くなり始めています。
90年代以降、アイデアやノウハウの移動コストが低下した。
次の段階のグローバリゼーションでは、サービス業のオフショア化も進む可能性があります。 人件費が格安の新興国の人材がライバルになる。
資本主義社会において、本来は「消費」や「投資」のために存在しているお金が、他者との比較のための物差しに使われてしまっている。
投資家や企業が何らかのアクションを起こすには、リーダーシップと理念が必要なんですよね。その理念を調整しないことには何も始まらない。
成熟社会で子どもを持つことは、もはや 投資ではなくて消費、ある種の贅沢になってしまいました。豊かな 消費を求めて、子育てにお金をかけるようになるからです。
資本主義や市場経済をひとつのゲームとして捉えると、あまりにもお金のパワーが強すぎますよね。一旦十分な 富を蓄えた人はほとんど転落しないゲームになっている。
「資源の呪い」、アフリカで民主主義が育たないと言われる理由の一つもそこにあります。政府は外国企業に資源採取の許可を与えることで巨額の収入を得られるため、 国内からの税収に頼る必要はありません。この条件下では、国民の同意なく権力を維持できることから、偽政者の独裁が進む傾向があるように思います。
先進国では物価が高く、人間関係は希薄で、生活のインフラ 依存度は高くなります。ある程度の収入がないと「健康で文化的な人間らしい生活」を維持することは難しいでしょう。
オーストラリア・ニューカッスル大学の研究によると、人間が一週間に体内に取り込む マイクロプラスチックは、クレジットカード一枚文にもなるという研究結果も出ています。
「所有」は近代を成立させた重要な概念のひとつです。 19世紀の革命思想家たちが夢想した「所有」の超克。それは マルクスが言うような資本家と労働者の階級闘争ではなく、限界費用をゼロ化する テクノロジーによって実現されるとリフキンは言います。ゆえに本書での議論ではデジタルテクノロジーの覇権が一つの鍵であると考えます。
EU は温室効果ガスを削減するべく再エネの推進を掲げており、排出権取引をはじめとした金融手法などの仕組みを活用しながら実現を図っている。日本やアメリカが、自分たちが持っている発電技術を上手く活かしながら戦おうとしているのが、世界各国の大きなエネルギーにまつわる ポジショニングと全体像です。
ヨーロッパには、理念を通して世界を変革しようとする運動が根付いており、長い歴史があります。
GDPRが目指すのは、人権思想に基づいた 個人のプライバシーに関する権利を、アメリカン・デジタルから奪還すること、そして 根底には、プラットフォーマーによる防ごうとする考え方があるのではないでしょうか。
(スイスの腕時計など)製品本来の機能を超えたところに特殊な価値を付与し、商品の価格を上げるのが、ヨーロピアン・デジタルの真髄と言えます。
伝統文化とその価値の継承が途絶えつつある 日本で、ヨーロピアン・デジタル型の高い 付加価値を持つ産業をおこす可能性を探ることで、コアとなる価値を探していく必要があると私は考えています。
SDGsは193の国連加盟国の全会一致で採択されたというふれこみですが、中国やロシアといった国家が合意できないようなトピックはあらかじめ削除しておくことで、すべての国が合意できるようなルール設計にしてあるように見える。
【目次】
第1章 2030年の未来と4つのデジタル・イデオロギー
第2章 「貧困」「格差」は解決できるのか?―サードウェーブ・テクノロジーと個人の可能性
第3章 地球と人間の関係が変わる時代の「環境」問題―GAFAMは「環境」と「資本主義」の対立を越えるか
第4章 SDGsとヨーロッパの時代―これからの日本の居場所を考える
おわりに
【3.本書の感想】
この本は、SDGsを勉強する中高生に読んで欲しいな~と思いました。
もちろん大人が読んでも読みごたえのある内容となっていますが、絵やグラフなどをたくさん用いてビジュアル的にもわかりやすく書かれていて、理解しやすくなっています。
SDGsの考え方は、欧州発なんですね。
ルールを作ってゲームを支配する、という欧州伝統的行事の延長みたいになっています。(笑)
だから賛成、だから反対という事ではありませんが、どういう流れで作られたものかを理解しておく必要はあると思います。
この本は、資料も豊富で、中身も詰まっています。
SDGsのみならず、これからの日本の立ち位置をどうしていくのかという論点にも触れています。
この30年で、なにか取り残された感のある日本ですが、2030年までに立ち位置を再定義して、立ち直るきっかけになることを祈ります。
この本は、SDGsのことを知りたい方はもちろんのこと、世界や日本の現状を学ぶにはとても良い本です。是非ご覧ください!
【4.関連書籍の紹介】
少し難しそうにみえるSDGs本をまとめて紹介しています。
落合さんの著書で、思考法の本になります。
こちらも落合さんの著書で、日本をテーマに語っています。
ストレス発散に効くと、一部で大人気!
英会話はこちら
マジか!
出会いもあるの・・・
マッチングアプリに疲れた・・・
最後までのお付き合いありがとうございました!
【5.なんと著者の落合さんより!】
著者の落合陽一さんにリツイートをして頂きました!
落合陽一さんありがとうございます!