京都のリーマンメモリーズ

京都で働くサラリーマンです。東寺や書籍の紹介をします。

【書評】たった1人から始めるイノベーション入門 竹林一 日本実業出版社

 

 今週のお題「ビフォーアフター」

ブログを始めたころは、欲張って1回の記事に3つの話題を入れて、わりとわかり辛い構成になっていました。(笑)今は書評が多いですが、たまには身近な話題も書きたいと思っています。自分を変える事は難しいことですが、イノベーションを起こすことならできるというすんごい本を紹介します。(笑)

 

【1.本書の紹介】 

イノベーションを起こすのは、ジェフベゾスやジョブズやマスクなど、類稀なる頭脳を持った人たちだけだと思われがちだと思います。

 

そして、それはその土壌を持つ米国が強く、日本でイノベーションが起こるのは無理だという論調さえあります。

 

しかし、必ずしも米国人でなくても、類稀なる頭脳でなくても、イノベーションは起こせるそうです。

 

さて、イノベーションを起こすには、どうしたらよいのでしょうか?

 

イノベーションは何から手を付けたらよいのでしょうか?

 

【2.本書のポイント】

工業社会を脱した現在は最適化社会で、効率や生産性を求める工業社会的価値観から、次第に精神的な豊かさ、一人の人間として生きる喜びを求める価値観へと転換していく時期にあたります。

 

これからの世界は、一人ひとりがものを考えて、思いを同じくする人が集まって イノベーションを起こしていく。そんな時代になるのです。

 

私自身のイノベーション観を一言で語るなら、「イノベーションとは、『新しい 軸』を生み出すこと」です。

 

コミュニケーションのないところに モチベーションはなく、モチベーションのないところにイノベーションは生まれない。

 

「未来から考える人」と「現場から考えている人」が常日頃からコミュニケーションを取っておく必要があります。

 

「やりたいこと」をたくさん書いてるうちに、「自分が本当にやりたいこと」が引き出されてくるということもあるでしょう。ある意味、「やりたいこと100連発」は自分発見の場でもあるんです。

 

優れた アントレプレナー達は何をやっていたのでしょう。まずは「自分は何者か」「自分は何がしたいのか」「自分は誰を知っているか」。そのうえで、「そんな自分には何ができるのか」を考え、できるところから実行していったのです。

 

イノベーションに必要な「起床転結」四つのタイプの人材

・起-0から1を仕掛ける人材

・承-1 を n 倍化する構造をデザインする人材

・転-1 を n倍化する過程で目標指標を策定し効率化かつリスクを最小化する人材

・結-最後に 仕組みをきっちりオペレーションする人材

 

イノベーションにおいては、「起承転結」、それぞれ 欠かすことができない人材ですが私は今1番足りないのが「承」の人材だと思っています。 ここ数年、「イノベーションが必要だ」「デジタルトランスフォーメーションに乗り遅れてはいけない」といったことが 叫ばれているのは、「転結」的な従来の事業モデルでは生き残れないというのが本質的な理由なのではないかと思います。

 

イノベーションを起こすには、どんな人でもアイデアを発表し、仕事の状況について気になっていることを自由に相談できる風土が必要。

 

心理的安全性は、職場の仲間が互いに信頼・尊敬し合い、率直に話ができると(義務からだとしても)思える場合に存在するのである。

 

新規事業というものは、やってみないとわからないことだらけです。どれだけ分析しても、絶対に成功するなんて言い切れないし、もし必ず成功するなら、すでにどこかの会社がやっているはずですよね。

 

壁にぶつかった時には、三つの作用を味方にする。 一つ目は「外の声を利用する」ということです。 第二の手段が「タニマチ」です。 最後が「第三の空間」です。

 

事業のアイデアを 潜水艦のように沈めておいて、どこのタイミングで浮上させるかが非常に重要だ。

 

点で見れば失敗のように思えるかもしれないけれど、点のつながりである線や面から見てみると、実はプラスになっていることもあります。

 

【目次】

プロローグ

第1章 誰もがイノベーションを起こせる時代

第2章 イノベーションとは「新しい軸」を生み出すこと

第3章 イノベーションは「ちょっとしたWILL」からはじまる

第4章 イノベーションを実現すべく「人を巻き込む・動かす」

第5章 「新しい軸」をもとにイノベーションを実践し続ける

エピローグ

【本書の感想】

イノベーションは1人でやらないといけないと思っていましたが、実は、4タイプの人間がいて、それぞれが役割を果たすことでイノベーションは起きるんですね。

 

ホンダの本田宗一郎と藤沢武夫、ソニーの井深大と盛田昭夫なども、起承転結の「起承」と「転結」を2人で担い会社を発展させています。

 

そう考えると、組織と自分のタイプを見直して、どの部分を担うのが適切なのか、考える必要があります。

 

自分がどのタイプかわならない場合は、自分がやりたいこと100連発を書いてみると良いですね。

 

自分がやりたいことは、単に高級レストランで食事をすることのように身近な欲求を満たすだけのものかもしれません。

 

しかし、100個の中には、社会を変えたいという内容があるかも知れません。

 

これが世の中を変えるイノベーションのきっかけになると思います。

 

あまりたいそうに考えず、自分のやりたいことは何だろうというところから始めてみるのが良いと思います。

 

イノベーションを起こしたい方、イノベーションの起こし方で困っている方は是非、こちらをご覧ください。

たった1人からはじめるイノベーション入門 

 

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こんな視点からイノベーションを見てみましょう。

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最後までのお付き合いありがとうございました!