京都のリーマンメモリーズ

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【書評】どう生きるかつらかったときの話をしよう 野口聡一 アスコム

今週のお題「私の〇〇ランキング」

今回は、私の驚いた本のランキングを紹介したいと思います。と言っても、過去に読んだ本は、よく覚えていないので、直近NO1のすんごい本を紹介します。(笑)「どう生きるのかつらかったときの話をしよう」です。ぜひお楽しみください!

【1.本書の紹介】

この本は、日本人宇宙飛行士の野口聡一さんの本です。
 
宇宙飛行士と言えば、憧れの中の憧れと言われるほど、飛び抜けた職業ですよね。
 
こんな夢のような職業に就いた人が、つらかったときの話をしようというのは尋常じゃないと思いませんか?
 
これは、単にサクセスストーリーを際立たせるための、下積みのつらさのことではありません。
 
あの華々しい体験をしている宇宙飛行士が、私たち地上人と何ら変わらないつらさを味わっています。
 
さて、野口さんは、どんなつらさを体験したのでしょうか?
 
また、その体験をしないようにするにはどうしたら良いでしょうか?
 

【2.本書のポイント】

僕の苦しみの根本的な原因は、「自分はどういう人間なのか」「自分が本当にやりたいことは何か」と言ったこと、他人の価値観や評価を軸に考えていた点にありました。
 
最初のフライトを終えて、地上に戻って、しばらく経った時、僕の心の中に「こんなもんだったのか」と言う気持ちが芽生えてきました。
 
宇宙へ行く前、僕は「宇宙に行けば、人生観が変わるはずだ」と思っていました。
 
「自分の価値」を周囲や会社に決めさせてはいけない。
 
自分がどう生きれば幸せでいられるか、その答えは自分の中にあり、自分足の向く方へ歩いていけば良い。
 
アイデンティティーとは、「自分は自分であり、他とは異なる個性を持つ1人の人間であると言う認識」
 
人生は有限であり、60から65歳に限らず、人生には、惰性で過ごして良い時間は無いのです。
 
例えば、アメリカの人は、女性であれ、男性であれ、感情を明確に出す人が多いように感じました。自分の感情や心身の状態をはっきり伝えてくれた方が、周りもケアやサポートをしやすいため、結果として本人も無理をしなくて済むし、仕事もうまく回ります。
 
組織の中に、海外の人や女性など、感情を出すのが得意な人たちが増えることによって、自然と日本人男性も自分の感性感情と向き合ったり、感情を表現したりすることができるようになるでなるのではないかと思うのです。
 
人生の方向性や目標、果たすべきミッションを見いだす手がかりとなるのは、
・自分は何が好きか
・自分には何ができるか
・自分は何を大事にしているか
の3つだと言う事、そして自分1人で自分のアイデンティティーを築くには、次の3つのステップが必要だと言うことです。
・ステップ1 「自分の価値と存在」を自分で決める。
・ステップ2 自分の棚卸しをし、最後に残るものを見極める。
・ステップ3 これまでの選択、人生に意味付けをする。
 
自分の存在、自分の命には無条件に価値がある。そう実感することは、他者の評価、相対評価に頼らず、自分自身で、絶対評価に基づいてアイデンティティーや価値を決めるための第一歩だと僕は思います。
 
2回目のフライト後は、自分でも「やるべきことはすべてやった」「さまざまな記録を達成した」と言う思いがあり、それゆえに、次の目標を見失い、さらにその記録がほかの人たちによって塗り替えられたことで、大きな寂寥感や喪失感を覚えるようになりました。
 
苦しんだ末にわかったのが、「自分は何者なのか、自分がどういう人間でありたいか、自分は何をしたいか、自分が果たすべきミッションが何か、といった事は自分で決められる」ということでした。
 
棚卸しをし、丸腰になったときにこそ、本当に大事なことが見えてくる。
 
生を意識し、生きる欲望が沸くと、自信も湧いてくるはずです。
 
日々の生活の中で「嫌だ」と思うこと、生きづらさを感じていることを、紙にどんどん書き出してみることをおすすめします。そこに出た「嫌だ」「生きづらい」と感じることを引っくり返していけば、自分が何をやりたいのか、自分がどうありたいのかがわかるかもしれません。
 
収入や地位、名誉、他者からの評価が得られるかどうかなど一切関係なく、自分の内側から生じる衝動に従って生きることが実自己実現なのです。
 
・本来の自分はどういう人間なのか、
・自分に発揮できる可能性は何か
・自分が心の底から果たしたいと思うミッションは何か
を知り、それに基づいて行動するようになれば、おのずと自分の中の価値観が変わり、生き方が変わってくるでしょう。
 
この社会に生きるあらゆる人にとって、人生の目標はただ1つ、幸せになることだと僕は思っています。
 
自分の手の中にあるもので、いかに満足できるかということにかかっているのです。
 
「レールを外れること」「人生を一度リセットすること」への不安感や恐怖心が根強くあるのも、日本社会の特徴の1つ。
 
どうしても譲れない、そして相対評価に左右されない「やりたいこと」「こうありたい自分」を見つけられれば、どれほど環境や状況が変わろうと、一生をかけて追いかけることができます。
 
本当にやりたいこと、夢を見つける際に、皆さんにぜひ実践していただきたいことがあります。それは、夢、つまり「なりたい自分」を考えるときに、同時に「こうあってほしい社会」を思い描き、どうすれば、自分のやりたいことを通して、それを実現できるか」を考えることです。
【目次】

【はじめに】

【第1章】 「自分はいらない人間なんだ」と苦しんだ10年間の話

【第2章】 後悔なく生きるために大事にすべきこと

【第3章】 「幸せの答え」は自分の心の中にある

【第4章】 夢を見ることこそ最高の処方箋

【3.本書の感想】

驚きました!

 

驚きました!

 

宇宙飛行士という世界で最も難しいと言われる職業に就きながら、次の目標を見失い、そして、喪失感を頂く事になったというのです!

 

なぜ?なぜ?なぜ?

 

人は、すごいね!と言われたい為に、それこそ死ぬ物狂いで、必死になって頑張ります。

 

甲子園に出る。

 

オリンピックで金メダルを取る。

 

芥川賞、直木賞を取る。

 

その時は、皆がすごい!すごい!と言ってくれますが、旬が過ぎると、あれだけの結果を出したにもかかわらず、周りの熱は冷めてしまいます。

 

すごい事をしたとしても、いつまでも、すごいすごいと言い続けるのもつらいですもんね。(笑)

 

達成した本人は、そこに、寂寥感や喪失感を頂くようです。

 

それがもとで、華々しい成果を上げた人がそのあと、崩れていく話はよく聞きますね。

 

私は、他とは別格である宇宙飛行士が、他と同じように感情面で勝てなかったというところが驚きでした。

 

我々は、一生懸命努力をして、何かを達成すれば、すごい!すごい!と言われる。

 

何かを達成すれば、それが人生のゴールになる。

 

そんなことを思いながら頑張っていると思います。

 

それは、違うと野口さんは言います。

 

努力することがダメではなく、他社の評価、相対評価を気にして頑張るところがダメだと言っています。

 

我々は、他人に評価されたい事ではなく、自分が思う本当の夢を持たなくてはいけません。

 

他人は関係ありません。

 

自分がなりたいモノをしっかり見つめる必要があります。

 

そこに、幸せがあります。

 

この本は、超人が凡人と同じ間違いで躓く姿を見ることができます。

 

超人も間違います。

 

その間違いを私たちが繰り返す必要はありません。

 

この本はどう生きるかを悩んでいる人、より良い人生にしたい人、一生懸命に努力しているけど違和感を持っている人に読んでいただきたい本です。

 

より良い人生にするためのヒント満載です。

 

是非、読んでみてください!

 

どう生きるかつらかったときの話をしよう 

 

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最後までのお付き合いありがとうございました!