京都のリーマンメモリーズ

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【書評】クリア・シンキング  シェーン・パリッシュ 日経BP

今週のお題「となり街」

京都のとなり街といえば、亀岡市があります。ここで驚いたのは、夏の間はプールになっている場所が、秋から春にかけてはなんと釣り堀になるんです!そこは、ニジマスが釣れるとても楽しい場所になっています。釣りを成功させるには、どのタイミングで釣れたと判断し、竿を上げるのか、的確な判断が決め手になりますね。人生でも、毎回、毎回、判断がやってきます。今回は、判断を賢明に導くためにどう選択したらよいのか、教えてくれるというすんごい本を紹介します。(笑)

 

【1.本書の紹介】

皆さんは物事を判断した時、全て賢明な判断ができているでしょうか?
 
どうしてあの時、あんな判断をしたんだろう?
 
どうして、あんなことを言ったんだろう?
 
なんて、反省する事はありませんでしょうか?
 
反省するような判断をしてしまうのは、もともとは人間が生存するための本能が邪魔をしていることがあるようです。
 
例えば、眠たい時やお腹が空いている時など、正常に判断ができなかった経験があると思います。
 
さて、賢明な判断をするためにはどうしたらよいのでしょうか?

【2.本書のポイント】

クリアシンキングの敵は、人間の原始的な本能だ。本能は状況をわからなくし、厄介事を増やす。
 
一流の人々が常に優れた判断をできるのは、待ったなしの状況で判断を迫られることがまずないからだ。
 
現代社会では、基本的な生存能力が問題になる事はまずない。かつての人間には役立った習性が、今では私たちを身動き取れなくしたり、ポジションを弱くしたり、事態を必要以上に厄介にしたりする。
 
人間の「初期設定(デフォルト)」
①感情デフォルト反応
②エゴデフォルト反応
③社会性デフォルト反応
④惰性デフォルト反応
 
デフォルト反応をコントロールできる人は、実社会で素晴らしい成果を発揮できる。怒りの感情や自尊心がないわけではないが、そうしたものに振り回されるのではなく、コントロールする姿を心得ているのだ。
 
全員が同じ考えの時は、誰もよく考えていないと言うことだ。(ウォルター・リップマン)
 
自分が何を知っていて、何を知らないかを理解している事は、勝てるゲームを戦うためのカギとなる。
 
自らの強みと弱み、本のとその限界を知ることは、デフォルト反応に抗うのにとても重要だ。自らの弱点を知らなければ、本能に付け入る隙を与えて指導権を奪われるだろう。
 
自信を持つとは、自らの能力を信じ、自分は他の人々にとって価値のある人間だと信じることだ。
 
自信とは、誰が正しいかではなく、何が正しいかに集中する強さ、現実に直面する強さ、過ちを認める強さ、自分の考えを変える強さだ。
 
周囲に人並みの人間しかいなければ、あなたも人並みの基準で生きるようになる。しかし、人並みな基準では、あなたの目標とするところには到達できないだろう。基準は習慣となり、習慣は結果となる。
 
「これで合ってる?」「他に私が見落としてる点はないかな」と言う2つの問いを投げかけてその答えに真摯に耳を傾けると、他者の視点でものを見ることになる。
 
偉人と凡人の違いの1つは、失敗にどう対処するか、失敗から学び、結果として成長するかにある。
 
意思決定をその結果(あるいは結果についての感情)によって評価すると、幸運をスキルやコントロール能力と区別できなくなる。だから結果主義は成長につながらない。
 
良い判断ができたか否かは、結果ではなくプロセスで決まる。
 
他人の基準に沿って生きる人生には生きる価値がない。
 
人生における成功とは良き仲間と有意義な人間関係を手に入れることだ。
 
人生の質は目指すものの質で決まる。カネ、地位、権力があれば幸せになれると考える人は多いが、そうではない。それらを手に入れた途端、満たされなくなる。もっと欲しくなるだけだ。心理学者はそれを「快楽の無限ループ」と呼んだ。
 
他者との比較は「幸せ泥棒」だ。
 
1番重要なのは、何を望むべきかを知っていることだ。心の奥では、あなたは自分が何をすべきか既に知っている。
 
大切な人に言うべき事は、今言おう。
 
我が子とできるだけ多くの時間を過ごそう。
 
「大きな買い物」をして満足感を得ようとするではするのではなく、日々の喜びを味わおう。
 
心から愛せる仕事に就こう
 
幸せになるために、できるだけ仕事を頑張ってお金を稼ぐべきだと言う人は1人もいなかった。
 
周囲の人と同じ位金持ちになることが重要だと言う人は1人もいなかった。
 
「どれくらい稼げそうか」を基準に仕事を選ぶべきだと言う人は1人もいなかった。
 
あなたのキャリアやプライベートを形作るすべての決定は、幸せになると言う大きな決定の1部なのだ。
 
より良い人生を望むなら、死について考えてみよう。
 
私たちは自分がしたことよりも、しなかったことを後悔する。
 
大きなご褒美より、ありふれた瞬間の方が重要だ。大きな輝かしい光より、小さなきらめきの方が大切だ。
 
優れた判断力を身に付けたければ、まず自らに2つの問いを投げかけるところから始めよう。「私は人生に何を望むのか」「それは本当に望む価値のあるものだろうか」と。
 
【目次】
はじめに
序章 日常のクリア・シンキングが未来を決める
第1部 クリア・シンキングの敵
第2部 強さを磨く―本能を手なづけ追い風に変える
第3部 弱さをコントロールする
第4部 決断する―クリア・シンキングの実践
第5部 本当に大切なものを追い求める
おわりに クリア・シンキングの意義

【3.本書の感想】

人間の判断には本来、正解不正解はないと思います。
 
正解か不正解かは、その時その時の基準が決めます。
 
法律を基準にするとどうなのか、道徳を基準にするどうなのか、動物として生きることを優先する基準にするとどうなのか、それによって、正解不正解は違ってくると思います。
 
だから普段、なにげなく判断していることは、違う基準に照らしてみると不正解なのかもしれません。
 
それはわかっていても、私たちは何かを基準として、判断をしていかざるを得ません。
 
社会生活では法律が基準になると思いますが、日々の個人的な出来事の判断には、幸せが基準になると思います。
 
幸せな人生を送るために、賢明な判断ができるように、普段から、準備しておく必要があります。
 
この本は、自分にとってより正しい判断ができる方法を教えてくれる本です。
 
毎日決断を求められている方、より良い人生を送りたい方はぜひ読んでみてください!

 

 

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