京都のリーマンメモリーズ

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【書評】新時代の話す力 緒方憲太郎 ダイヤモンド社

今週のお題「まつり」

この季節、まつりと言えば盆踊りですね。各地方には、様々な盆踊りがあります。私の印象に残っているのは、岐阜県は郡上の徹夜踊りです。これは、その名の通り、夜通し踊りますが、町中が盆踊り会場となっており、なかなか見ごたえがあるお祭りです。踊りには、掛け声がつきものですね。私たち人間は、声で危険を知らせたり、気合を入れたり、気持ちを和ませたりと、いろんな役割の声に助けられてきました。今回は、声をベースとした新時代の話す力の素晴らしさを、教えてくれるというすんごい本を紹介します。(笑)

【1.本書の紹介】

ネットが進化するにつれて、私たちの周りには処理しきれない程の文字情報があふれるようになりました。
 
文字情報以外には動画がありますが、こちらもたくさんの情報があふれています。
 
そんな中、音声で伝えることが、盛り上がっています。
 
音声つまり、人の声で伝える事です。
 
人の声で伝えると言えば電話ですが、最近はメール社会になっているため、電話で話し合うことは大変少なくなって来たと思います。
 
しかし、誤解の無いよう伝えたい場合など、今でもあえて電話を使うことがあります。
 
なぜ電話かというと、文章では伝えきれないニュアンスを伝える力があるからです。
 
今後もこの流れは変わらないと思います。
 
そう、これからも話す力はとても大切なんです。
 
さて、話す力が上達するにはどうしたら良いのでしょうか?
 

【2.本書のポイント】

僕は「話す力」を通して、人生を切り開いてきた。だからこそ、「話す力」がどれだけ価値あるスキルなのかを、誰よりも深く理解し、実感しています。
 
「声」は話し手の熱量も含めて届けることができるので、あまり誤解を与えることもなく、自分らしさをそのまま理解してもらうことができるのです。
 
話すという事は、自分を理解してもらう最も簡単で、最も情報量の多いコミニケーション手段です。
 
「話す力」次第で、人を怒らせることもあれば、人の心を踊らせることもある。自分に合った「話し方」を身に付け、それを武器にできると、自分らしい生き方と素敵な仲間を得ることができるようになるのです。
 
優秀な人ほど、給料や労働環境、待遇などを気にせず、働きがいや会社のビジョンへの共感、トップとの相性などを重視する傾向にあります。
 
今後、価値観の多様化やグローバル化が進むと、日本でも「話す力」に対する意識は大きく変わっていくはずです。
 
自分の言葉で話せる人に、人気や信頼が集まってきている。
 
「話す力が高い」と言うのはワンパターンではなく、「こうしないといけない」と言うルールはありません。
 
スポーツや勉強、仕事と同じで、結局は絶え間ない努力と反復、積み重ねが成長には欠かせない。
 
僕が伝えたいのは、「話す力」を高めるには「相手の求めるものを提供すること」が、何よりも大事である、ということです。
 
今、多くの人々から信頼されているのは、「この人の情報なら、大丈夫」と思われるインフルエンサーや、「この人の話を聞いていたい」と好かれる発信者です。
 
自分の声や話し方の長所と短所は何なのか。客観的に自分を知らなければ、魅力を引き出すことも、短所を長所に、転じることもできません。最初の一歩は、自分の声の特徴を知ること。それが何よりも大切なのです。
 
自分がどんな言葉を口癖にしているのか意識してみましょう。
 
伝えることが上手い人は、「具体と抽象」「実例と概念」「例え話」などをうまく取り入れています。
 
話が上手くなり、リスナー数を増やすパーソナリティーは、自分の放送を何度も聞き直しているのです。
 
鏡で自分の顔を見るのと同じような気軽さで、自分の音声も聞き直す。
 
優秀な営業パーソンや、プレゼンターがよく使うテクニックがあります。それは、聞き手に「これは自分のことだ。聞かなきゃ!」と思わせるような問いかけです。
 
僕もプレゼンや対談では、1.2倍速で話すことを心がけています。
 
「話す力」がある人は漏れなく「間」の使い方がうまく、「間」を制するものが話を制すると、僕は本気で考えています。
 
自分らしい表現ができる人は、聞き手を魅了する。
 
堂々と自分の意見を発しましょう。そうすると、会議などの大切なシーンで、いつの間にか「君はどう思うの?」と意見を求められる人になります。
 
感動させている人たちは、皆さん共通して、あることを意識していました。それが「今、話している時間が自分の人生だと思って話す」ことと、「ストーリーで届ける」ということでした。
 
何かを伝えるときには、自分が経験したソトーリーを加えること。それだけで、一気に鮮やかな話に変わります。
 
人は、自分を受け入れてくれる相手を好きになりやすい生き物です。
 
目標とするのは、話し手に「情報が届いた」ことをわかってもらうのではなく、「心に響いている」ことを伝えることになります。
 
聞くのが上手い人が実践しているのは、単に「伝わったことを伝える」だけでなく、「反応」と「共感」を伝えることです。
 
海外の司会者、コーチングやカウンセリングのプロフェッショナル。この両者に共通するのは、しっかりと相手の話を引き出すことです。加えて、話し手が求める反応までできるようになれば、「技術」としては完璧です。
 
話の膨らませ方にはいろんなバリエーションがあるので、あなたの中で得意になるカードをいくつか持っておくことをお勧めします。
1つ目は、「いつ」「どこで」「誰が」「何を」「なぜ」「どのようにして」と言う、いわゆる5W1Hの質問を投げかけて、話し手が伝えようとしていることの詳細を掘り下げるパターンです。
2つ目は、「たられば」を差し込むパターンです。
3つ目は、相手の話を発展させて広げるパターンです。
 
会話の最中に、「私もわかります「閉じる「その時点、素晴らしいですね」「面白いエピソードですね」などと相槌を打ち、話し手に自信を持たせること。
 
話し手は、効果「効果が出ている」「必要とされている」「評価されている」と感じると、より自信を持って話せるようになります。
 
「相手の話で刺さったキーワードを挙げること」と「相手の話を整理すること」、そして「この会話にタイトルをつけること」です。
 
「声」の発信は、その人の人柄や内面を理解してもらいやすく、同時にファンが半期になることが少なく、炎上しにくいと言われています。
 
【目次】

はじめに
第1章 「話す力」が君の人生を左右する
第2章 これからの時代に「話す力」が欠かせない
第3章 「話す力」を高めるのに必要なマインドセット
第4章 「声」と「話す力」の未来予測
第5章 自分の「声」と「理想の話し方」を知ろう
第6章 「伝わる技術」を高めて求められる人になる
第7章 「聞く技術」を磨いて会話を盛り上げよう
第8章 「場を作る技術」があれば会話は決まる
第9章 「声」の発信を始めよう
おわりに

【3.本書の感想】

よく言われることですが、自分の声は、自分が聞いている声と他人が聞いている声は違いますね。

 

私も、録音された自分の声を聴いて、びっくりしたことがあります。

 

もっとシャープに話していると思っていました。(笑)

 

自分の気持ちを伝えたり、何かを理解でいてもらうためには、何かお手本をマネるのではなく、自分オリジナルが良いそうです。

 

これから世の中には至る所に、AIが出てきて、人間が話しているのか機械なのか、よくわからない世界になると思います。

 

そんな時、その人の声というのは重要なポイントになるかもしれません。

 

大事な人の声は、忘れませんし、話す内容も予測できるので、その人であることははっきりと認識できます。

 

そうであれば、声で伝えることは、意外と簡単で多くの事が伝わるツールなんだと思います。

 

この本は、文章で伝えにくいことや、メールではいつも誤解されてしまう人にはとても役に立つと思います。

 

是非、読んでみてください!

【4.関連書籍の紹介】

話す力、それは対話力。

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ホメて世の中を明るくしましょう。

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会話をスマートにキメてみましょう。

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会話は、会って話すことです。

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聴いてもらいたければ、そのコツを知っておきましょう。

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最後までのお付き合いありがとうございました!