京都のリーマンメモリーズ

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【書評】人間通の名言 近藤勝重 幻冬舎新書

今週のお題「夏の思い出」

この夏は、地元の花火大会を見に行きました。最近は、様々な事情で花火大会が中止になるところも増えてきています。地元に愛される花火大会は、いつまでも続いて欲しいなと思いながら眺めていました。昔から、人々の心をとらえてきた花火のように、人々の心をとらえてきたものに名言があります。その名言の中でも、人間通の名言を教えてくれるというすんごい本を紹介します。(笑)

 

【1.本書の紹介】

人間は、日々進歩しているようで、中身は昔とあまり変わっていないようです。

 

幸福や不幸、嫉妬、絶望、楽しみ、嬉しさ、笑いなどなど、人間の気持ちに関しては、変わっていないからです。

 

人間が進化したら、食べ物がなくて苦しむ人を救えるのかと言えば、救えると思います。

 

なぜならば、食べ物は物質的なものだからです。

 

人間が進化したら不幸はなくなるかというと、不幸はなくならないと思います。

 

なぜならば、不幸は人間の心が関係するものだからです。

 

さて、人間が人間らしく生きるためにはどうしたらよいのでしょうか?

【2.本書のポイント】

自分自身の事について
誠実でない人間は
他人から
重んじられる資格は無い
(アインシュタイン)
会社組織が大きければ大きいほど、部下は上司上和訳の顔色ばかり伺って、凄まじきものは宮仕えと言いながら、自分に誠実に生きていくことをいつしか忘れてしまいます。自分自身に誠実であると言う事はどういうなのか、じっくり考えてみる必要がありそうです。
 
すべての不運や
とりわけつまらぬ物事に対して
上機嫌にふるまうことである。
(アラン)
幸福へ導くのは誰でもない、あなた自身なんだ
 
人間には
自分自身以外に敵はほとんどいないものである
最大の敵は
常に自分自身である
判断を誤ったり
むだな心配をしたり
絶望したり
気を沮喪するようなことばを
自分に言い聞かせたりすることによって
最大の敵となる
(アラン)
 
人間の最大の罪は
不機嫌である
(ゲーテ)
 
説教の効果は
その長さと
反比例する
(河合隼雄)
 
短きことばに
多くの知恵蔵す
(ソフォクレス)
全くその通りだと思います。相手に解釈の余地を残すことが大事なんですね。相手が自分で考えて気づくように、あと一言あってもいいところで話を終えることが肝心です。
 
最善のことを言うよりも
もっとよいことは
つねに最善のことを
言わずにおくことである
(ウォルト・ホイットマン)
これはあらゆる人間関係において、特に意味を持つ大事な指摘だと思います。上司が部下に、親が子に、友人関係においても是非覚えてほしい言葉です。その人が変わっていけるのは、壁にぶつかり頭を打って、自らの経験から学びとっていくことと、もう一つは、気づく何かに出会うことだと思います。
 
無理に強いられた学習というものは、何ひとつ塊のなかに残りはしない
(プラトン)
 
親切にしなさい
あなたが出会う人は
みんな
厳しい闘いをしているのだから
(プラトン)
 
言葉が
役に立たないときには
純粋に真摯な沈黙が
しばしば人を説得する
(シェイクスピア)
 
孤独を愛さない人間は
自由を愛さない人間にほかならない
なぜなら孤独でいる時のみ
人間は自由なのだから
(ショーペンハウアー)
 
孤独は山になく
街にある
一人の人間にあるのではなく
大勢の人間の
「間」にあるのである
(三木清)
 
嫉妬はつねに
他人との比較においてであり
比較のないところには
嫉妬はない
(フランシス・ベーコン)
 
人生は学校である
そこでは幸福よりも
不幸のほうが
よい教師である
(フリーチェ)
 
天命を楽しんでことをなすということは
処世上第一要件である
 
幸福は、その人が真の仕事をするところに存在している
(アウレリウス)
 
こころよき
疲れなるかな
息もつかず
仕事をしたる後の
この疲れ
(石川啄木)
 
人生における
究極の喜びとは
やるべきことを
やり終えたときの
快感である
(ウィリアム・ヘイズリット)
 
自分はこの夏は、午前中創作を書き、午後は籐椅子を持ち出して、庭の緑陰を楽しむのであるが、午前中の創作活動が、午後の休息の肉体に愉悦を与えるのを例としている。自分が文学はここまで来なければうそだと思う。(岡潔)
 
笑による攻撃に
立ち向かえるものは
何にもない
(マーク・トウェイン)
 
床につくときに
翌朝起きることを
楽しみにしている人は
幸福である
(カール・ヒルティー)
 
驚くうちは
楽しみがある
(夏目漱石)
 
【目次】
第1部 人間関係の楽しさと難しさ
第2部 謎だらけ、男と女
第3部 上機嫌に生きるコツ
第4部 人は言葉に気づかされ、言葉に励まされる

【3.本書の感想】

人間は、昔から同じようなことに悩んでいるんですね。

 

だから、昔の人の名言が今なお、私たちの心をとらえるのだと思います。

 

昔の人と同じ気持ちを感じているのは、なんだかうれしいですね。

 

昔の人の思いを感じる事ができるのが人間であり、人間らしいところなのではないかと思います。

 

この本には、日々の忙しさで忘れてしまったことを思い出させてくれます。

 

昔の偉人もそうだったんだと思うと、心が軽くなります。

 

偉人たちの名言を味わいたい方は、是非読んでみてください!

 

 

【4.関連書籍の紹介】

ドラッカーの名言はいかがですか?

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大谷翔平選手は、これで名選手になりました。

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最後までのお付き合いありがとうございました!